運営団体による分類

一口に病院といってもさまざまな種類があります。まずは「公」「民」の視点で分類してみましょう。
「国立病院」は厚生労働省が管轄している独立行政法人国立病院機構、国立大学法人、独立行政法人地域医療機能推進機構が運営する医療機関です。複数の診療科を持ち、さまざまな疾患に対応できる施設・体制を整えています。
「公立病院」は都道府県や市町村などの地方自治体が運営する医療機関です。病院の職員として働きますが、同時に県や市の職員(公務員)としても働くことになるため、福利厚生が充実しており安定性もあります。
「公的病院」は独立行政法人国立病院機構、独立行政法人地域医療機能推進機構、地方独立行政法人、日本赤十字社、済生会などが運営する医療機関です。地域に密着した医療を提供するのが特徴で、グループ病院が多く福利厚生が充実しています。
「社会保険関連の病院」は、健康保険組合、共済組合、国民健康保険組合などが運営する医療機関です。
「一般病院」は医療法人、公益法人、私立学校法人、社会福祉法人などが運営しており、民間病院とも呼ばれます。医療機関全体の約7割を占め、急性期から回復期、慢性期、在宅医療まで幅広くカバーし、地域に根差した医療を提供するのが特徴です。
「訪問看護ステーション」は自宅で療養している人が訪問看護を利用できるように設置された施設です。医療法人、社会福祉法人、自治体などが運営し、看護師や保健師が常駐しています。

規模による違い

医療機関全体の約7割を占める一般病院ですが、「大学病院以外の病院を指す」といったほうがわかりやすいかもしれません。一般病院の主な役割は地域医療に貢献することです。そのため、複数の診療科を持ち幅広いニーズに対応する病院、地域密着型の医療を行う病院など、規模や機能によっていくつかのタイプに分けられます。
例えば、複数の診療科を持つ中規模以上の一般病院は総合病院とも呼ばれます。地域医療の中心的な役割を担い、幅広いニーズに応えています。総合病院の中でも都道府県が運営する大規模病院は、高度で専門的な医療を提供しています。そのため、がん診療連携拠点病院や周産期母子医療センターなどに指定されているところも多く、二次・三次救急医療にも力を入れています。
また、より地域に密着した医療を行い、急性期医療から在宅医療まで幅広く対応する小規模な病院や整形外科や脳神経外科など単一の専門分野に特化した病院、がん治療などに特化した専門病院などもあります。

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一般病棟の魅力

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